LED照明の電車のスマートフォン使用率の高さについて
(LEDの影響)
ある土曜日の京王線です。
区間急行に乗り換えたところ、車内の暗さとどんよりとした空気で
気持ちが悪くなり、扉に寄りかかっていました。
すると扉に「
LED照明の電車」の表示があり、これかと思いました。
次の駅で降りようとしたところ、
車内の人たちの様子が何となく違う気がしました。
それはスマートフォンを使っている人の多さです。
1 京王線区間急行
LED照明の電車 2017年3月4日(土) PM0:30頃
ある一区間、駅と次の駅までの一車両の人数と、
そのスマートフォンを使用している人数を調べました。
~ 桜上水から千歳烏山(一車両) ~
28人中18人がスマートフォンを利用していて、
その率は64.3%で、3人に2人が使用していました。
・ 28人中、誰かと一緒に話している人 0人
・ 席を2人分取って、足を広げて眠っている男性 1人
・ 私が車内を歩いている時、顔を上げた人 0人
2 京王線普通電車 蛍光灯使用電車 同じ日 PM0:40頃
次に普通電車に乗り換えました。
LED照明の電車と違い、蛍光灯車両は車内が明るく、開放的です。
~ つつじケ丘から柴崎(一車両) ~
23人中7人がスマートフォンを使用していて、30.4%と前の快速の半分以下でした。
・ 学校帰りの女子高校生が笑いながらスマートフォンの写真を見ている 1組3人
・ 子ども連れ(ベビーカー) 2人
・ 私が車内を歩いている時、顔を上げた人 2人
3 京王線普通電車 蛍光灯使用電車 同じ日 PM3:00頃
京王線の帰りです。
~ 柴崎からつつじケ丘(一車両) ~
22人中10人が使用していて、45.5%でした。
・ 私が車両を歩いていた時、ハンカチを落して、
声をかけてくれて、その横の別の方に拾ってもらいました。
車内に他の人に関心を持っている雰囲気がありました。
4 京王線区間急行
LED照明の電車 同じ日 PM3:20頃
~ 千歳烏山から桜上水(一車両) ~
61人中34人が使用していて、55.7%でした。
次にJR中央線に乗り、同じようにスマートフォンの使用について調べてみました。
5 JR中央線 快速電車 蛍光灯使用車両 同じ日 PM3:50頃
~ 中野から荻窪(一車両) ~
77人中34人がスマートフォンを利用していて44.2%で、
同じ快速でも京王線より11~20%少なかったです。
・ 家族で話している人
・ 男子高校生の学校帰りの笑い合っている集団
・ 車内が開放的
・ 私が車内で歩いていると顔を上げて見る人多数
最後にJR東北線で調べましたが、午後7時であり、
最初の京王線と状況は違い、利用客も会社帰りや出先の帰りの人が多かったです。
6 JR東北線 普通電車 蛍光灯使用車両 同じ日 PM7:00頃
~ 栗橋から古河(一車両) ~
27人中8人がスマートフォンを使用していて、29.6%と4人に1人に減りました。
・ 会社帰りの男性がスマートフォンでずっと音楽を聞いている。 1人
・ 車内を歩く私をずっと見ている人 2・3名
7 最後に
電車のスマートフォンの使用率をまとめます(調査 2017年3月4日)。
京王線 ①区間急行( LED使用) 64.3%
京王線 ②普通電車(蛍光灯) 30.4%
京王線 ③普通電車(蛍光灯) 45.5%
京王線 ④区間急行( LED使用) 55.7%
JR中央線 ⑤快速(蛍光灯) 44.2%
JR東北線 ⑥普通電車(蛍光灯) 29.6%
今回、京王線の LED使用車両のスマートフォン使用は、JR東北線の2倍以上でした。
LED電車ではなぜスマートフォンの利用が多いのでしょうか。
そして開放的な蛍光灯の車内にいる人との、他の人への関心の違いにも驚きました。
毎日電車を利用する人がこのような状況に慣れていったらどうなるのだろうと思います。
LEDは人々の行動、そして生き方を変えると感じ、
あらためてその怖さを感じました。
(撮影 2017/3/4)